長野マラソン 2005.04.17
 (地球外 ♀ ハセマイさん投稿)

■ Road to Nagano ■

 昨年の11月から12月くらいの時だったと思う、フルも走ってみるかぁと一念発起して長野マラソンにエントリーした。姐さんとの出会いから一年くらい経ってただろうか。姐さんのワナにはまったのか、自ら求められる方向に飛び込んでいったのか、そこらへんは走った後の今もまだよくワカラナイ。

*  K田ギリ作戦 *

フルの経験無し、計画性無し、初心者かつ他力本願な私に姐さんはイロイロ考えて計算してくれて結果、「3:35目指してみる?」
この数字がいか程なのか、やっぱりさっぱりワカラナイ。そこで浮上したのが身近な初フル完走者K田くんだったわけで、彼の出したタイムはあっさりカモにされることになった。名付けて「K田ギリ作戦」。一応彼には秘密だ。
(後にいつの間にか設定時間は短縮されて30分ギリになる)

* 30K走(3h走) *

練習の中で私に立ちはだかったのは30k走。一人練習で2度失敗。何と言っても2h超えてからカクッとくる疲労感とモチベーションの低下はハンパない。自分との対話にも正直限界なのよ。ネタもつきるの。・・・学んだ結果この練習を達成できるのは往復走(行った分だけ帰るしかないっていう崖っぷちの状況が走りに結びつく)か誰かと走ること。これしかない。そうやってなんとかかんとか最低限必要な練習メニューをこなしたわけですたい。

* コクサイ *

元来計画性に欠ける私はすぐに言い訳を考えて練習をさぼろうという意欲がわいてくる。そんな時々に山椒のようにビリリと引き締めてくれたのが姐さんの国際舞台での走り。追っかけ応援をしたのだけどハセマイ大コウフン。アドレナリン出まくり、感化されまくり、でもってモチベーション上がりまくり。そうだぁ!私も陸上部に入って陸連登録しちゃってそれでいつかコクサイに出るんだぁぁぁ!  何の根拠もないけど思い込みにかけては天下一品の私。早速4月に陸連登録してもらい、勝手に強くなった気分満載。さぁ長野ですよ。

* カーボローディング *

マラソン選手と言えばレース前のカーボローディング。やってみたかったの!!!レース一週間前にまず炭水化物を抜いて欠乏症にさせたところで残りの三日炭水化物を食べまくってグリコーゲンを体にため込もうということなんだそうな。前半の欠乏には参ったけど「カーボローディング中なの」って言いふらすことで言葉に酔いしれる私。プロっぽいわ〜。

 そして炭水化物解禁となった夜、会社の近所のカレーやで嬉々としてナンを2枚注文する私。冷静に且つ、私を思って止めに入るAっこちゃん。しかしカーボローディングに酔いしれる私の耳には届くはずもなくナンを食べまくった私。・・・・翌朝胃が痛かったとです。

* でんでん虫手記 *

やりすぎな感の否めないカーボローディングで体を仕上げたレース前日、「ホテルで一人になって寝る前に読むように」と姐さんから渡されたでんでん虫さんのコーチ記録。眠いけど、何でもすがりたい私は読みますとも。記録っていうかでんでん虫さんの走りに対する考え方が書いてある。ハセマイ、分かりました。練習による裏づけを走りで発揮させるためには後半で自分に負けないconquest(克服)らしい。そうかー。練習したってことは走れるはずなんだから走れなかったら自分に負けただけってことなのね。分かったわ。やっと寝れます。

* レース *

レース当日の私を支えるモノ。姐さんから渡された目標タイム。・・・しかも1k刻み。ヒョエ〜。しかも姐さんはランのみで追っかけ応援をしてくれるらしい。このタイムで行かないと予定狂いますってことデショカ?プレッシャー?姐さんの優しさ?
全く数字に弱い私は取りあえず黒マジックで左手の甲にラップを書いておく。
なんやらかんやらしている内にレースは幕を開けることになる。

* ラップが全て *

 始まってしまった。舞い上がる私を支えるのは、そう、ラップ。善光寺の触ると願いが叶う仏様よりも今はそう、ラップ!最初は楽でもなんでも良いのです。だってラップは決まってるんだもーん。
前半はナルホド楽しい楽しい♪何しろハーフに比べるとペースはゆっくりなので比較的楽にラップを刻んで行けば良いわけで。桜も見頃だし、応援もイッパイだし。ルンルンな私。
中盤、まぁまだ走れてる。・・・・だけどハテ?・・・今どのラップタイムで走ればいいんでしょうか?・・・どうやら1k毎に時計見てラップ押してるとその行為を20数回やると思考回路がおかしくなってくるらしい。まぁこんな雰囲気だろうと思いこんで走る。

 * キタキタ *

予測通りその時はやってきた。30k過ぎてから。未知との遭遇だ。周囲の様相も一変し出す。いや、正確に言うと周囲は変わらず応援してくれてるのに私の視界から消えていくんだ。
思考能力もフルならでは。呪文を唱え始めました。
Conquest conquest conquestコンクェスト コンクェスト・・・・確か他にもconのつくのがあったけど思い出せない。
そうして35kを超える頃には呼吸も荒くなる。ゼェゼェヒィヒィ。
めちゃくちゃキツイ。イヤダ。だけど、この残り7kのためにせっかく刻んだラップを無駄にした挙げ句、また一から練習して挑戦するのだけはごめんなの!!!・・・もはやポジティブかネガティブか分からないモチベーションながら、それでもラップにすがる私。ラスト2kには姐さんがいるはずだしっ、そこまでがんばるのよ〜。
ゼェゼェヒィヒィ何か生まれそうな息で爆走(のつもり)する私。振り返る正常な思考の今となっては長野市民の皆さんには是非遠目で解像度を粗くして見守って頂きたかった場面。あ、姐さんです。併走しながら「30分切れるけどこのままいける!!」と言ってくれてたようですが、ハセマイ、全く言葉のイミを理解出来ない境地に達してまして「なるべく早く走って早くこの苦しさから解放されたい」その一心。

あぁ競技場、あぁゴール。・・・・30分切れたよ

ゼェゼェしながらも涙。

  * 結論 *

レース参加費5000円

カレー屋のナン1300円

レース後の感動 priceless